次の五十年へ

For the next 50 years

建物の外装は住宅の耐久性を維持するために重要な役割をもちます。風雨にさらされる場所なので永く住み継ぐにはリノベーションが必須となります。また街の雰囲気を印象づける一要素となることも重要なポイントです。古民家が残る街には歴史や文化があり、その一端を担う誇りと責任があります。


防災性・耐震性を備える
 屋根リフォーム

防災性・耐震性を備える
屋根リフォーム

屋根のリフォームには、「塗装」「葺き替え」「カバー工法」の3種類があります。「塗装」は、既存の屋根に塗装やコーティングをすることで美観と耐久性を復活させます。「葺き替え」は既存の屋根を取り外し、別の屋根材を施工する方法、「カバー工法」は既存の屋根の上に新たな屋根材を被せる方法です。建物の規模にもよりますが、塗装の場合は15~80万円程度、葺き替えとカバー工法では60万円~250万円程度が相場です。
古民家では昔ながらの重い屋根瓦が葺かれていることがありますが、耐震性や防災の点から、目立った不具合がなくても軽量瓦やガルバリウムに吹き替えることもあります。

住まいの美観と耐久性を担う
外壁塗装・外壁リノベーション

太陽光や風雨によって外壁が劣化すると、木材の外壁では浮きや剥がれ、サイディングや塗り壁ではひび割れやチョーキング(※)が起こります。そこから雨水が侵入すると、建物の耐久性や耐震性を著しく低下させます。見た目には分からなくても、壁の内部に水が浸入して構造材が不朽していることがあるので、リノベーションをして長期的に暮らしていくことを想定するのであれば、古い住宅の外壁点検は必須です。

※塗料の成分が劣化して粉状になっている状態

住まいの美観と耐久性を担う
 外壁塗装・外壁リノベーション

快適性と安全性を向上
 玄関・アプローチリノベーション

快適性と安全性を向上
玄関・アプローチリノベーション

古い戸建て住宅に多い引き違いの玄関ドアは、気密性が低く隙間風が入りやすい構造になっています。いくら外壁の断熱性能を上げても玄関ドアの断熱性や気密性が低いと効果が半減してしまいます。さらにセキュリティの面でも古い玄関ドアは簡易な鍵しか付いていないことが多いので交換をお勧めします。
また、道路から玄関までのアプローチ部分が飛び石や砂利だったり、土間から床までの高低差が大きかったりと、玄関まわりに段差が多いのも古民家の特徴です。将来を見据えて段差を解消したりスロープを設置したりするなどのバリアフリーリノベーションも検討すると良いでしょう。

古民家の趣を最大限に魅せる
外構リノベーション

美しい庭や外構は古民家の魅力の一つです。灯篭や竹垣、風景を模した岩や苔など、日本古来の文化を残す佇まいです。縁側のある住宅や、しばらく空き家になっていて植物の手入れができていない物件などでは、住宅のリノベーション工事と合わせて庭の整備も行います。
外構まで含めて住まい全体をリノベーションしたい場合は、住宅の工事と合わせて事前に費用の割り当てを行うと良いでしょう。

古民家の趣を最大限に魅せる
 外構リノベーション

Interior Renovation

Frame Renovation

Thermal control

Wet area’s renovation

Exterior renovation